あなたは、冬になると便秘になりやすいタイプですか?
普段は便秘にならなくても、冬になると便秘に悩むようになる方は、結構多いようです。
では、なぜ冬は便秘になりやすいのでしょうか?
その理由について、お話していきます。
冬に便秘になりやすい原因
水分の摂取不足
冬は、寒いですから、どうしても水分の摂取量が減ってしまいます。
そもそも、冬は喉の渇きが感じにくくなるため、あまり水分を欲しないということもあるでしょう。
また、寒いとトイレに行きたくないので、あえて水分を摂らないようにしている方もいるようです。
「でも、冬は汗をかかないから、そんなに水分を摂らなくてもいいのでは?」と考えるかもしれませんね。
確かに冬は汗はあまりかきませんが、実はその代わりに「尿」の量が多くなるのです。
寒いとおしっこが近くなるというのは、経験されているのではないでしょうか?
加えて、冬は乾燥していることが多いため、知らず知らずのうちに大量の水分が皮膚などから気化しています。
このように、冬は思った以上に水分を放出していますので、水分の摂取量が減ってしまうと、水分不足になりがちです。
体の水分が不足すると、便に含まれる水分量が減ってしまうため、排泄しにくい便になり、便秘になってしまうのです。
運動不足
寒いとどうしても動きたくなくなりますよね。
ですが、これが便秘の原因になります。
日常生活での動きというのは、案外といろいろな筋肉を使っています。
ですから、寒くなって動かなくなると、筋肉が弱ってしまうのです。
例に漏れず、腹筋も弱っていくことになります。
そうすると、便を押し出す力が弱くなってしまうので、便秘になりやすくなります。
また、体を動かさなくなると、代謝が悪くなってしまいます。
すると、腸内環境が悪化して、腸の動きが鈍くなり、便秘になってしまいます。
さらには、活動量が減るため、食欲が落ち、食事の摂取量が減ります。
こうなると、便の元になるものが少なくなってしまいますから、必然的に便の量が少なくなり、便秘へとつながっていきます。
このように、運動が不足(活動量が減少)すると、さまざまな理由から、便秘になってしまう可能性が高まるのです。
体の冷え
寒くなると、体全体が冷えます。
すると、体温を逃さないために血管が収縮し、結果として、血行が悪くなります。
当然、腸への血流も減りますので、腸の動きが鈍くなり、便秘になりやすくなるのです。
また、腸のはたらきが悪くなると、栄養分を十分に吸収できなくなります。
結果的に、全身に栄養分が行き渡らなくなりますので、さらに体が冷える、という悪循環も起こることになります。
自律神経の乱れ
自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあります。
このうち、副交感神経が優位の状態では、体はリラックスし、腸の動きも活発になります。
ところが、人間の体は、冬になって寒くなると、交感神経が優位になってしまいます。
これは、寒さに備えて、体温を逃がさないように、血管を収縮させるためです。
逆に言えば、寒くなると、体は緊張し、腸の動きが鈍くなるのです。
ですから、腸は便秘になりやすい状態になってしまうわけです。
寒さによるストレス
寒くなると、人間はそれだけでストレスを感じます。
前述の自律神経に関わってくるのですが、人間はストレスを感じると、交感神経が活発になります。
そうなると、腸も緊張状態になって、腸のはたらきが弱くなってしまうのです。
いかがですか?
「なるほど!」と思ったことも多いのではないでしょうか。
でも問題は、これをどうやって解決するかですね。
次の記事では、この解決法について、お話してみたいと思います。
⇒次の記事(冬は便秘になりやすい!②~解消法編~)ヘつづく