感覚的には、便秘になると体重は増える、という印象がありますよね。
こちらの記事(便秘になると、体重は増えるのか?)でもご紹介していますが、実際にその傾向があることは事実のようです。
しかし、逆に、便秘なのに体重が減ってしまった、という声も多く耳にします。
このような場合には、どのような原因が考えられるのでしょうか?
別の病気の可能性
便秘なのに体重が減ってしまった場合、「何か他に悪い病気があるのでは?」と心配されることも多いと思います。
2~3kg程度の減少ならば、通常でもよくあることですので、あまり気にする必要はないでしょう。
しかし、急激に体重が減ってしまった場合には、やはり便秘が他の病気によって引き起こされた可能性が考えられます。
概して、体重が減ってしまう病気というのは、重篤な病気であることが多いです。
ですから、速やかに病院で診察を受け、その原因を確かめることが必要です。
結果として、何も問題がなければ安心できますので、恐がらずに受診しましょう。
便秘で体重が減ることもある!
確かに、便秘になると体重が増えるケースの方がよく見られます。
しかし、実際には、便秘が原因で体重が減ることもあるのです。
その最も大きな要因は、摂取カロリーが減少することです。
便秘になると現れる症状として、食欲不振があります。
便秘は、腸が十分にその機能を果たせなくなってしまっている状態です。
それが胃にも影響して、胃のはたらきが悪くなり、食欲不振が起こることがあります。
人によっては、吐き気を催すこともあるようです。
このような状態になると、当然ながら、食事が以前よりも摂れなくなります。
すると、カロリーの摂取量が減ることになりますので、結果として体重が減ることにつながります。
食事量が減ることは、便秘には決してよくない!
食欲不振はかなり辛い症状ですが、それでも「食事量が減って体重が減るならば、そんなに悪いことではないのでは?」と考えるかもしれません。
しかし、これは大きな間違いです。
まず、食事量が減ってしまうことによって、便の量も減ってしまうため、さらに便の排出が難しくなります。
また、十分な栄養が摂れないと、腸の機能はさらに低下してしまい、便秘に悪い影響を与えます。
さらには、これまで食事から摂っていた水分量が少なくなってしまうのも問題です。
水分が少なくなると、便が固くなり、やはり便の排出を困難にしてしまいます。
このように、便秘の際に、食事量が減ってしまうことは、むしろ便秘を悪化させることになりかねないのです。
ですから、何らかの工夫をして、少しずつでもいいので、食事を摂るようにすることが肝要です。
また、水分も不足しがちになるので、積極的に水分補給をすることを心がけましょう。