便秘に効くお茶と銘打っている「便秘茶」というものが、広く販売されています。
お茶ということで、「健康にいいのだろう」と考えて飲んでいる人も多いのではないでしょうか?
しかし、この「便秘茶」。
中には、重大な副作用を引き起こすものもあるって、ご存知でしたか?
お茶なのに副作用?
「お茶」と聞くと、それだけで何だか体に良さそうなイメージがありますよね。
なのですが、「便秘茶」に関しては、少しその考えを改めた方が良さそうです。
もちろん、健康に害のない、健康的な「便秘茶」もあります。
一方で、実は「便秘茶」には、「便秘薬・下剤」と同じ成分が入っているものがあるのです。
こういったものを飲むと、当然ながら便秘薬・下剤を服用した際と同じように重大な副作用が起きる可能性があります。
[参考記事] 便秘薬・下剤の乱用は、とても危険!~副作用のお話~
あとで大変なことにならないよう、十分に注意するようにしましょう。
こんな表記がある便秘茶は危ない
「妊娠中、授乳中の方は、お召し上がりをお控えください」の注意書き
この注意書きがあるものは、まず便秘薬・下剤と同じ成分が入っていると考えていいでしょう。
便秘薬・下剤には、子宮を収縮させる作用がある成分が含まれており、流産や早産の原因になることがあります。
また、授乳中に便秘薬・下剤を飲んだ場合は、赤ちゃんがその成分を母乳を通して摂取してしまい、赤ちゃんが下痢をしてしまうことがあります。
こういった危険があるため、この注意書きが書かれているのです。
なお、ここでは、妊婦と授乳中のお母さんだけが禁忌の対象になっていますが、当然ながらそれ以外の方にも便秘薬・下剤と同じ副作用が起こり得ます。
副作用の重大さを考えると、やはりこのような便秘茶はお薦めしません。
原料に「センナ」「キャンドルブッシュ」「アロエ」がある
先ほどの注意書きをしてくれているものは、まだ良心的です。
中には、この注意書きすら書いていないものもありますので、注意が必要です。
このような場合にチェックしたいのが、「原料の表示」です。
ここに、「センナ」「キャンドルブッシュ」「アロエ」のいずれかが含まれているならば、それは便秘薬・下剤と同じ成分が入っていることになります。
このような便秘茶は、重大な副作用を生じる可能性がありますので、避けた方がいいでしょう。
「即効で効く」と謳っている
便秘に即効で効く、ということは、便秘薬・下剤と同じ成分が入っていることに間違いありません。
なぜならば、便秘薬・下剤と同じ成分以外では、便秘に即効で効くことなどないからです。
このような商品も、飲むのを避けたほうがいいでしょう。
次の記事:便秘茶にも副作用があるって本当?(その2)につづく