うつ病の方で、抗うつ薬の副作用による便秘に苦しんでいる人が多いようです。
便秘もかなりのストレスになりますので、うつ病には決してよい状態ではありません。
このような際の便秘に解消法はあるのでしょうか?
抗うつ薬の副作用による便秘
抗うつ剤の多くには、副作用として便秘があると言われています。
ただし、すべての抗うつ薬に副作用として便秘があるわけではありません。
また、抗うつ薬を服用している人でも、便秘にならないことも多いです。
ですから、「抗うつ薬=便秘」というわけではないことを、まずは理解しておきましょう。
解消法あるのか?
では、その解消法ですが、残念ながら、これといった解消法がないのが現実です。
ですから、便秘に対しての対処療法ということになります。
もともと便秘の場合には、事前に医師にその旨を話し、できるだけ副作用として便秘がない薬を処方してもらうようにしましょう。
また、薬が処方された際には、その薬に副作用として便秘があるのかないのかを確認しましょう。
もし薬を飲んだあとに便秘になった時、その原因が薬によるものかどうかが分かるようにするためです。
なお、便秘について医師に相談すると、合わせて便秘薬・下剤を処方されることがあります。
短期的には、このような対処も必要かと思いますが、常用するとなると危険です。
便秘薬・下剤には依存性があるため、もし抗うつ剤を止めたり、副作用としての便秘が収まったとしても、便秘薬・下剤は服用し続けなければならなくなることがあるからです。
ですから、便秘薬・下剤は、あくまでも頓用と考えてください。
もちろん、自分で勝手に市販の便秘薬・下剤を購入し、服用することは厳禁です。
抗うつ薬は絶対に止めないこと
一方で、あまりに便秘がひどいからといって、抗うつ薬の服用をやめてしまうのは、絶対に避けるべきです。
この状況でまず第一に考えなければならないは、うつ病の治療です。
便秘から逃れようとして、うつ病の治療を疎かにしてしまっては元も子もありません。
あまりにも便秘がひどく、我慢できないようであれば、医師に相談して、抗うつ薬の種類を変えてもらうなどの対策をとってもらいましょう。
くれぐれも、自分の判断で抗うつ薬をやめないようにしてください。
食生活の見直しなどで軽減は可能
自力でも、便秘の軽減は可能です。
やはり重要になるのは、食生活の見直しです。
通常の便秘解消と同様に、便秘に効果のある食材を多く摂るなどの心がけは重要です。
また、うつの状態ではなかなか難しいかもしれませんが、運動も効果が期待できます。
[参考記事]
そもそもがかなり辛い状況でしょうが、一つ一つ解決していくことで、いろいろなことが徐々に改善されていきます。
焦らず、諦めず、一歩ずつ進んでいくことが大切です。