近年、健康や美容にいいということで注目を集めている「豆乳」。
便秘の解消にも、高い効果が期待できます。
豆乳のどのような成分が役に立ってくれるのでしょうか?
豆乳の大豆オリゴ糖が効果的!
豆乳の原料は、もちろん大豆ですね。
大豆には、「大豆オリゴ糖」というオリゴ糖が含まれていますが、豆乳にもこの大豆オリゴ糖が含まれています。
オリゴ糖は、腸内の善玉菌を元気にすることによって、便秘の解消に貢献します。
(オリゴ糖の便秘への効果については、詳しくはこちらの記事(オリゴ糖は便秘解消のための「縁の下の力持ち」)をご参照ください。)
ちなみに、大豆オリゴ糖は、他のオリゴ糖に比べて、少しの量でも腸の善玉菌の増殖に大きなはたらきをするという報告があります。
便秘の解消には、とても優秀なオリゴ糖なのです。
豆乳にはカリウムとマグネシウムも!
豆乳には、カリウムやマグネシウムといった、便秘解消に効果があるミネラルも含んでいます。
カリウムは、腸の動きを活発にして、便を送り出すはたらきがあります。
また、マグネシウムには、便に水分を含ませてやわらかくするはたらきがあり、排出しやすい便を作ってくれます。
豆乳は便秘以外にも効果が!
豆乳には、便秘以外の効果もあります。
近年、注目度が高いのが「イソフラボン」です。
イソフラボンは、女性ホルモンに似たはたらきをします。
年齢を重ねると、女性ホルモンの分泌が減ってきますが、これを補ってくれるのです。
これによって、骨粗しょう症の予防や更年期障害の緩和などに効果があると言われています。
さらに、各種のビタミンも含まれており、これらには美肌効果があるとされています。
豆乳を摂り過ぎてはいけないという話があるけれど…
一部で、豆乳などの大豆食品の摂り過ぎは、イソフラボンの過剰摂取になるので良くない、という話がされています。
しかし、これはサプリメントなどで追加でイソフラボンを摂った場合の過剰摂取の話と混同されているようです。
通常の食生活をしていて、その中で豆乳をはじめとする大豆食品から摂取する分には、ほとんど問題はないと考えられています。
ただし、当然ながらどのような食品でも、そればかりを摂ってばかりいるのは、やはり良くありません。
何事もバランスは大事です。
豆乳の欠点
大豆には、食物繊維が含まれています。
そのため、豆乳にも食物繊維が含まれている、とお話されている方がいますが、これは間違いです。
大豆の食物繊維は、豆乳を作る過程で、ほとんどすべて搾りカスの「おから」の方に行ってしまいますので、豆乳にはほとんど含まれていません。
ですので、食物繊維は、別の食べ物から摂る必要があります。
また、豆乳は独特の味がしますので、苦手な人も多いようです。
このような場合は、今ではいろいろな味がついた豆乳が販売されていますので、そちらを試してみるといいかもしれません。
ちなみに私は「マロン味」が好みです(^^)
ただ、味が付いている豆乳は、カロリーがその分高くなっていることが多いので、この点には注意してください。