「こんにゃく」も、便秘解消のための食べ物としては、名高いですね。
カロリーが低いこともあって、ダイエットでも広く利用されているようです。
こんにゃくが便秘に効く食べ物であることは間違いないのですが、食べる際には少しだけ気をつけなければならないことがあります。
こんにゃくは食物繊維が豊富!でも…。
こんにゃくには、豊富に食物繊維が含まれています。
昔から「こんにゃくはお腹の掃除をする」と言われるのは、この豊富な食物繊維によるものです。
ここで、食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があること抑えておくことにします。
この2種類の食物繊維は、腸における作用のしかたが若干違っています。
[参考記事] 便秘解消に重要な食物繊維。実は2つの種類が!~水溶性と不溶性~
さて、こんにゃくの食物繊維は、「グルコマンナン」と呼ばれるものです。
そして、このグルコマンナンという食物繊維は、少々変わった性質があります。
こんにゃくの原料である「こんにゃく芋」の状態のときには、「水溶性食物繊維」です。
しかし、市販されているようなこんにゃくを作るために凝固剤を添加すると、「不溶性食物繊維」になるのです。
ここで、注意が必要になってきます。
便秘に効くとなると、ついついその食べ物を多く摂りたくなってしまいますね。
ですが、便秘の状態で、十分な水分を摂らずに、こんにゃくを大量に食べた場合には、問題が出てきます。
腸に十分な水分がない状態で、不溶性食物繊維を過剰に摂ると、便が固くなり、さらに便が詰まってしまうことになりかねないのです。
なので、便秘のときにこんにゃくを食べる際には、水分を十分摂ったうえで、食べ過ぎにならないように注意が必要です。
また、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維は、そのバランスも重要です。
こんにゃくを食べる際に、水溶性食物繊維を含む食べ物を一緒に摂ることができれば、効果はさらに高まりますので、留意しておくといいでしょう。
マンナンライフの『蒟蒻畑』
マンナンライフの『蒟蒻畑』は、テレビコマーシャルなども流れているので、ご存知なのではないでしょうか?
さて、この『蒟蒻畑』ですが、ふつうのこんにゃくとは、実は少し違っています。
というのは、『蒟蒻畑』は凝固剤を使用していないため、グルコマンナンが水溶性食物繊維のままなのです。
しかしながら、やはりこちらも、食べ過ぎには注意です。
水溶性食物繊維を摂り過ぎると、今度は逆に下痢になってしまう恐れがあるのです。
すべては「過ぎたるは及ばざるが如し」であることを、今一度心に留めておきましょう。