プルーンは、便秘によく効く食べ物として知られています。
「プルーンを食べたら、頑固な便秘にも効いた」と話す人もいるくらいです。
また、便秘だけでなく、他にもさまざまな効能を持っていて、健康全般に対して効果的な食べ物という印象もありますね。
では、プルーンは、体にどのようにはたらくのでしょうか?
また、食べる際の注意点などはあるのでしょうか?
プルーンの便秘に対する効能
食物繊維による効能
プルーンには、食物繊維が豊富に含まれています。
しかも、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方を、バランスよく含んでいます。
特徴的なのは、ペクチンという水溶性食物繊維を多く含んでいることです。
この食物繊維が、便秘の解消にとても役立ってくれるのです。
食物繊維の便秘への詳しい効果は、こちらの記事(便秘解消に重要な食物繊維。実は2つの種類が!~水溶性と不溶性~)をご覧になってください。
ちなみに、乾燥させたプルーンは、生のプルーンに比べて、食物繊維を約5倍も多く含むことが分かっています。
ソルビトールによる効能
さらに、プルーンが便秘に効く要因として、ソルビトールを含んでいることが挙げられます。
ソルビトールは甘味料の一種で、カロリーが低いため、ガムや飴などにも用いられています。
ソルビトールは、胃や小腸ではで吸収されにくい性質を持っており、そのまま大腸に到達することができます。
そして、大腸において、水分の吸収を抑えてくれるため、便が固くなるのを防ぎ、排出しやすい便を作ってくれるのです。
また、ソルビトールは、大腸においても吸収が遅いため、吸収されずに残ることが多くなります。
この残ったソルビトールが発酵する際に、二酸化炭素が発生し、これが腸を刺激します。
結果として、腸の活動を活発にし、便が排出されやすい環境にしてくれるのです。
プルーンの便秘以外に対する効能
プルーンには、便秘以外にも体に良い効能を持っています。
まず挙げられるのが、抗酸化作用です。
アメリカ農務省の発表によれば、一般的に親しまれている野菜・果物の中で、プルーンの抗酸化力は最大の数値を示したとのことです。
この強力な抗酸化作用により、アンチエイジングや美肌など、さまざまな面で効果を発揮します。
さらには、鉄分も豊富に含んでおり、貧血などにも効果的です。
プルーンを摂る際の注意点
このように、体にはいいことずくめのプルーンですので、たくさん食べたいところですよね。
しかし、ここに注意点があります。
先にご説明した「ソルビトール」が問題になるのです。
実は、ソルビトールにはお腹を緩くする作用があるため、多く摂り過ぎると下痢をしてしまう恐れがあります。
ですので、一度に大量に食べることは控え、様子を見ながら少しずつ摂っていくのが安心でしょう。