今回は、ケロッグ社の「オールブラン」を取り上げてみたいと思います。
このオールブランですが、いわゆる「トクホ」に指定されていますので、健康効果は大いに期待できそうです。
では、便秘にはどのようにして効いていくのでしょうか?
「ブラン」とは
「オールブラン」は商品名ですが、「ブラン」という言葉には、ちゃんと意味があります。
ブランとは、小麦の外皮の部分のことを指します。
お米で言うと、「米ぬか」に当たる部分です。
「小麦ふすま」と呼ばれることもあります。
小麦粉は、この部分を取り除いて製粉していますので、通常では含まれていません。
オールブランは、この部分を主な原料として製造されているのです。
オールブランは食物繊維が豊富
ブランは、食物繊維が豊富です。
ですから、ブランを主原料としているオールブランも、当然ながら食物繊維が豊富に含まれています。
最もオーソドックスな「オールブラン オリジナル」ですと、1食40gあたりの食物繊維量は12.9gもあります。
1日の食物繊維の目標摂取量は、女性ですと17gですから、これ1食で70%以上がまかなえてしまうわけです。
ちなみに、もう1つのトクホ商品である「オールブラン ブランフレーク・プレーン」ですと、1食60gあたりの食物繊維量は5.6gです。
こちらの「オールブラン ブランフレーク・プレーン」は、おいしく食べられるように、砂糖なども使っています。
どちらを選ぶかは好みにもよりますが、食物繊維の量を考えるのであれば、やはり「オールブラン オリジナル」をオススメします。
オールブランの欠点
ただし、オールブランには欠点もあります。
まず1つは、オールブランの食物繊維は、「不溶性食物繊維」であることです。
(不溶性食物繊維の詳しい説明は、こちらの記事(便秘解消に重要な食物繊維。実は2つの種類が!~水溶性と不溶性~)をご参照ください。)
もちろん、不溶性食物繊維も食物繊維ですので、便秘には良い効果を及ぼすのですが、もう1種類の「水溶性食物繊維」とのバランスも大事なのです。
また、不溶性食物繊維を摂る際には、適当な量の水分を一緒に摂らないと、便が固くなってしまい、便が詰まりやすくなります。
さらに、ひどい便秘の際に、不溶性食物繊維を大量に摂ってしまうと、さらに便秘が悪化してしまうこともあります。
なので、食べる際には、食べ合わせや便秘の状況を踏まえてからにするよう、注意が必要です。
もう1つの欠点は、これは個人的な意見も入りますが、「あまり美味しくない」ということです。
特に、「オールブラン オリジナル」は、独特の風味がするために、苦手な人も多いようです。
その際には、先にお話した「オールブラン ブランフレーク・プレーン」を利用するのも、一つの手かもしれません。
また、ケロッグ社のホームページに、おすすめレシピ(外部リンク)が公開されていますので、そちらを参考にされてもいいでしょう。