便秘というのは、お腹に便が溜まってしまっている状態です。
体もなんとなく重く感じますから、イメージとしては体重は増えていそうですよね。
でも、本当のところ、便秘になると実際に体重は増えるのでしょうか?
科学的根拠は?
結論から言ってしまうと、便秘と体重の増減の関係について、科学的根拠はないと言われています。
便秘だから体重が増え、便秘が解消されたから体重が減る、ということは実は証明はされていないのです。
厳密に言えば、腸に溜まっている便の重さの分は、体重が増えます。
しかし、便秘が体に何らかの影響を与えて、その結果体重が増えたり減ったりすることはないということです。
溜まっている便の重さは?
それでも、先にも書いたように、体重の部分だけ考えれば、溜まっている便の分だけは体重は増加することになります。
では、便の重さはどれくらいなのでしょうか?
通常大人が1回に排出するの便の重さは、100~200g程度です。
ただし、便の約80%は水分です。
便が長時間腸に滞留すればするほど、便から水分は吸収されていきますので、便秘の際の便の重さはさらに減ることになります。
ですから、便秘によって溜まっている便の重さは、3日分で500g程度と考えられます。
このことから推定すると、1週間の便秘で約1kgの便が溜まることになります。
これだけの重さになると、やはり体が重たく感じるのは当然かもしれません。
やっぱり体重は増える!?
先ほど、科学的根拠はないと言いましたが、やはり便秘によって体重が増えると考えられる要因はあります。
1つ目は、腸内で発生する有害物質によるものです。
便秘になると、腸で有害物質が発生し、最終的にはそれが体を巡っていきます。
通常は存在しない、余分な有害物質が入ってくることになるわけです。
体は何とかしてこの有害物質を排出しようとしますが、体内には本来処理しなければならない老廃物なども既にあります。
ですから、結局は能力が追いつかなくなり、処理しきれないものがでてきてしまいます。
このようにして、処理しきれなかった物質の分だけ、体重が増えることが考えられます。
2つ目は、腸の動きが鈍くなることによるものです。
便秘になると、腸の動きが鈍くなります。
逆に言えば、腸が動かなくなりますので、その分だけエネルギーを消費しないことになるわけです。
なので、この消費しなくなったエネルギーの分だけ、体重は増加すると考えらます。
このように、便秘になると体重は増える条件は整っているということは言えそうです。
別の視点から見てみると…
しかし、別の視点から見てみると、便秘になるということは、そもそも体重が増えやすい食生活や生活習慣を送っていることが多いのです。
ですから、本当に気にすべきところは、便秘によって体重が増えることではなく、体重が増えやすい食生活や生活習慣を改善し、便秘を解消することなのではないでしょうか?
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