便秘というと、内臓の話ですから、これと腰痛に関連があるというのは、なかなかイメージが湧きにくいかもしれませんね。
実際には、どのようにして、便秘が元となって腰痛が生じるのでしょうか?
便秘によって腰痛になる理由
便秘によって腰痛になる理由は、大きくは2つ考えられます。
1つ目の理由は、便秘によって腸が膨らんでしまうことによるものです。
便秘になると、腸に便が溜まったり、ガスが発生することによって、腸が膨らみます。
腸と腰は、非常に近い位置にありますので、この膨らんでしまった腸が、腰や背骨を圧迫することによって、腰周辺の神経が刺激され、腰痛が現れるのです。
また、腸が膨らむことで、腰の周辺の血管が圧迫され、血行が悪くなります。
血行が悪くなると、筋肉に栄養素や酸素が届きにくくなります。
そのため、腰の周辺の筋肉が劣化し、腰痛を起こさせるのです。
さらに、血行が悪くなると筋肉での新陳代謝が悪くなり、疲労物質などの排出がうまくいかなくなります。
その結果として、痛みを引き起こすことも考えられます。
もう1つの理由は、便秘による有害物質の発生によるものです。
便秘になると、悪玉菌が有害物質を発生させます。
この有害物質が排出されないまま溜まると、血管に取り込まれ、血液と一緒に体に流れていきます。
有害物質が、筋肉に運ばれ、筋肉に溜まると、痛みやコリが生じます。
これが、腰で起こると腰痛になるのです。
加えて、1つ目の原因でもお話したとおり、血行も悪くなっていますので、状況はさらに悪化することになります。
腰は、腸と近い位置にあるため、受ける影響も大きくなりがちです。
便秘による腰痛の解消法
この腰痛は、便秘が原因ですので、便秘を解消することによって、腰痛も改善していきます。
したがって、便秘の解消が根本的な解決につながります。
この便秘の解消には、基本的には以下のような便秘の解決法が考えられます。
(リンクをクリックすると詳しい説明がされている記事にジャンプします。)
なお、腰痛の場合、腹筋が弱まっていることも原因になっていることがあります。
ですので、特に腹筋を強くすることで、腰痛になりにくい体を作るという、副次的な効果も期待できます。
加えて、腰周辺の筋肉を強化することも、腰痛の改善につながります。
ただし、普段運動をしていない人が、急に腰に負担をかけるような運動をすると、さらに悪化させてしまうことにもなりかねません。
なので、運動をする際は、はじめから頑張りすぎずに、徐々に負荷をかけていくように、注意して行いましょう。